SHIMANO Baby Mad Puppy 2F・5F


食い渋ったときの切り札フィネスクランク
食い渋ったときの安直なダウンサイジングではなく、ワームを使うわけでもなく、最後の切り札としてのクランキング「フィネスクランキング」。オープンエリアとカバーエリアの2つのシチュエーションを想定。
まずオープンエリア。ボトムコンタクトを繰り返しながらリーリングを続けるには角の立ったスクエアリップは不向きです。コンタクトごとに角が底に突っかかり、大きくバランスを崩してしまいます。高活性、小バスならばその瞬間にバイトするかもしれませんが、極端に活性の落ちたパターンでは逆効果。連続アクション中の違和感を覚えない程度のアクション変化、その際にわずかなバイトを誘発します。そのためにはボトムへのあたりが均一なラウンドリップが有効。違和感を覚えず付いてきたバスにピックアップへの縦方向でのアクション変化での食わせも併用できます。
今度はカバーエリアの場合。寒冷前線の通過や極端なプレッシャーなどで魚は入るがカバーが沈黙してしまうことが良くあります。そういった場合、速いテンポの釣りでは魚が追いきらず、かといってワームを投入したのでは「ついばみバイト」でのミスフッキング、フィネスタックルによるラインブレイクで逆にフィールドをつぶしてしまいます。そこでよく使われるのがカバーを舐めるように尚且つスローにトレースする方法。TS1610LFくらいのパワーバランスで操作が出来、尚且つ「ついばみバイト」もテールのトリプルフックで確実にフッキング。フックサイズを55mmと同じオリジナル赤バリ#6とすることで、カバーに潜むスレたナイスサイズとも戦うことが可能です。このパターンでのクランクセレクトは基本的には55mmに通じるカバークランキング理論を応用。3次元的な横ストラクチャーにはスクエアリップ、縦ストラクチャーではウィローに通じるラウンドリップがカバーを上手くかわします。カバークランキング用の55mmよりスローに使うことを想定し、カバーコンタクトからの必要以上の素早い立ち上がり抑え、動き出しを向上するためにあえてハイエナウェイトを採用していません。
塚本謙太郎のクランキングの引き出しを開けていくマッドパピー。次の1尾を手にするためにこのシリーズで是非クランキングにチャレンジしてください。
■サイズ:48mm  6.5g