村田 基が解説するアーマードスイマー使い方講座。
アーマードスイマー釣法は今までにない攻略法だから、とにかくしっかり観てくれ!

『ついに新しいカテゴリー誕生!』

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800年代後半、バスを釣るためのルアーが登場した。それから早100年以上がたって、バスルアーは一気に増殖し、ありとあらゆるルアーのカテゴリーが生まれた。トップウォータープラグ系ではペンシル、ポッパー、スィッシャー、ノイジーなどが形態分類され、その他ではミノー、バイブレーション、クランクベイト、シャッドなども分類されるようになった。毛系のルアーではフェザージグ、ラバージグ、スピナーベイト、バズベイト、ジグスピナーなどが次々に生まれたのである。もちろんワームやメタルジグなども出現したのだが、ついに1999年、そこにスイマーヘッドというカテゴリーが加わったのだ。1970年代後半にジグヘッドにリップのついたものが一度発売されたが、動きが悪かったためアッ!という間に忘れ去られたことがある。しかし、今回のスイマーヘッドはちがう。実によく動いてくれるのだ。しかもよく釣れ、トップからボトムまでいろんなレンジで使いこなすことができるまったく新しいものなのである。 
左記のタイプは2000年モデルWEB限定カラーブラックパールクラックですでに完売となっております。
『アーマードスイマー登場!』 

ここで登場するスイマーヘッド、それがアーマードスイマーである。これにまずスピナベのスカートをつける。ウエイトはヘッド単体で10g程度だが、スカートをつけ、トレーラーとしてグラブなどをセットすると15〜17gになる。けっこう重い。しかし、オレの考えるルアーはたいてい重い。それはみんなに正確にキャストしてもらいたいからなのだ。たとえば、ゴムボールでキャッチボールしたとする。たいていの人は相手に正確に投げられるものだが、力を入れれば入れるほどとんでもない所に飛んでいってしまうものだ。つまり、軽いルアーは飛ばないから思いっきりキャストする。だから、なかなか正確にはキャストできないのである。ところが、ある程度重いものは軽く投げるだけで飛んでいく。そう、コントロールをつけやすいのだ。

『アーマードスイマーは重いが・・・』


『ラバースカートでちがう動き』
 現在いろんなメーカーからスピナーベイトのスカートが発売されている。オフト、スミス、バレーヒルなどから出ているスカートは全部で100色前後にもなり以前まではまったく考えられなかったカラーも含めて、今やスピナベのスカートに「ないカラーはない」といってもいいほど豊富になったのである。その中でもオフトのスーパーファインは、(Fシリーズ)そのままで使用可能だか、他のスカートは、40〜60本とかなり多く束ねてある。
アーマードスイマーには、本数的に25〜30本がベストで、このため本数を間引いてやる必要がある。また、スカートの長さもフックから1〜1.5cm程度長くすることにより、よりワイドにウォブリングが強調された動きになるのだ。そしてエコギアのラバーソーク剤を使うことでスカートがめちゃくちゃソフトになって今までにないナチュラルスイムが可能になるのである。
実は最初の段階で、オレはスカートを使うことなどまったく考えていなかった。ところが、実際に完成したプロトモデルを使ってみると動きに納得できない部分もあったのだ。「ちょっとちがうなぁ・・・」と思っていたが、野尻湖に行った時たまたま壊れたスピナーベイトからスカートをはずして、プロトモデルにつけたとたん「これだーっ!」と叫んじまったのである。それほどすごい泳ぎだったのだ。だから、ぜひみんなにもアーマードスイマーにはスカートをセットして試してもらいたいのである。

『トレーラーでもちがう動き』
スレンダーシャッド5・6・7がベストなトレーラー!
10gのスレンダーシャッド7インチとスコーピオングラブのセット例
ラバースカートは25〜30本ぐらいに落としスカートの長さをフックから1cmぐらいの長さにカットします。
セットするワームだが、オレのおすすめはプリッとしたグラブ。スコーピオングラブやオフトのグラブなどがいい。さらに、ピンテールのワームは超怪しく泳いでくる。特にスレンダーの7インチなどのでかいワームになると生き物系のゾクッとするようなナチュラルスイムを見せてくれるのだ。さらにさらにである。現在タンスの肥やしになっているワームはないだろうか。このタンスの肥やしワームをぜひ使ってみてもらいたい。その中からとてつもないワームがあらわれる可能性があるかもしれないのである。それほどスイマーヘッド釣法はあらゆる可能性を秘めた釣り方なのだ。
では、実際にアーマードスイマーはどう使ってやればいいのだろう。カスミや北浦ならパラアシの間をぬうように泳がせることも可能で、アシ際に落とし込むとめちゃくちゃスローにフォーリングさせることができる。だから当然、落ち込みのアタリがすごく多くなるのだ。また、ウィードエリアでも水面をカパカパカパッとフラッタリングさせながら引いてきて、藻穴に落とす。フォーリングがメチャ遅いからバスの食う確率も上がるし、スピナベとはちがいブレード食いもなくなるからフッキング率もかなり上がるはずである。しかも、バズベイトのように「出ても乗らないアタリ」が激減し、フックアップ率は実に85%を保っているのだ。さらに、サイトでデカバスをスローフォールで食わせる確率もめちゃんこ上がってくる。今年の池原でデカバスをほとんど1投目にヒットさせているのはすべてこれのおかげなのである。オレばかりでなく、みんなも夢が叶うように、この秋、ぜひお試しあれ。 10gはフックから1.5cmぐらいのラバースカートの長さにし、14gはフックから1cmぐらいの長さにするのが基本です。
トレーラーは共にスレンダーの6インチ7インチがオススメです。

新発売の5gもスカート量は少なめにスレンダーの5インチがオススメトレーラーです。
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